わが家の雑巾洗濯法を大公開! お湯+シャボン玉酸素系漂白剤→薪ストーブ乾燥 

つかう

こんにちは!冬ごもり非正規国民の南田維葉です~

東日本大震災で被災したのち、長野の標高1000m超の山中に移り住んで早12年。
ときに零下20℃まで気温が下がる雪山では薪ストーブがフル稼働!

そんな南田家の雑巾のお洗濯は薪ストーブを活用しています。

具体的には、、、

薪ストーブで沸かしたお湯を使って、「シャボン玉酸素系漂白剤」で漂白。
薪ストーブ周りに吊って乾かします

電気もいらず、きれいになりますよ~
年末のお掃除も楽しくなっちゃいます♪

本記事では我が家の方法を写真付きで大公開!

お掃除に使って汚れた雑巾はさてちゃんと漂白されるでしょうや?

 

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御用とお急ぎでない方はゆるっとみてみてくださいな。

 

雑巾のお洗濯の手順

それではさっそく、わが家の雑巾洗濯法をみていきましょう。

水を入れる

まず、2lの水をバケツに入れます。

 

 

 

 

シャボン玉酸素系漂白剤を入れる

つぎに漂白剤を大さじ2杯入れて、かきまわします。漂白剤はわが家ではシャボン玉石けんの酸素系漂白剤を使用しています。

酸素系漂白剤については後程ご説明いたします~

 

 

薪ストーブで沸かしたお湯を入れて攪拌する

薪ストーブで沸かした2lのお湯を入れてかき回します。すると液が白く濁ってきます。

★液の温度は30℃~50℃が適温ですので、水とお湯の割合で温度を調整しましょう。

 

 

「50℃以上では使用しないでください」と書いてありますので、熱くなりすぎないようご注意ください。

洗濯物を入れて攪拌する

洗濯物を入れてよくかき回します。
すると泡がじゅわじゅわと音を立てて出てきます。

★この泡は酸素なので、においも毒性はありません。

★ちなみに泡が漂白の効果を持っているわけではないそうです

➡くわしくはコチラを参照:カガクなキッチン

30分つけ置きする

30分つけおきします。

★使用方法では15~30分と書いてあります。

 

 

 

もみ洗いする

つけおきすると泡まみれになります。そうしたら水をかえながらもみ洗いします。

今回は

両手で120回もみ洗い➡水換え

を5セットやりました。
このぐらいやるとだいぶ水が澄んできます~。

アルカリ性の液なので、お肌の弱い方は必ずゴム手袋を着用しましょう。

薪ストーブのそばで乾燥する

洗い終えたら薪ストーブのそばで乾かします。
冬場でもカラッと乾くのはありがたいですね♪

 

 

 

 

 

漂白の効果はいかに?

さてどのぐらい漂白できたでしょうか?

比べてみますと・・・

なかなかよいのでは?

汚れが残っているところもありますけれど、雑巾なのでよいでしょう~

これでまた掃除ができますね!

「シャボン玉酸素系漂白剤」って何?

シャボン玉石鹸ってどんな会社?

さて、今回の雑巾の洗濯に使いましたシャボン玉酸素系漂白剤とはいったいどんなものなのでしょうか?

まずはシャボン玉石鹸というメーカーのご紹介から。

シャボン玉石鹸は福岡県北九州市のメーカーで、化学物質や合成添加物を含まない「無添加石鹸」の製造・販売をしている会社です。

1910 年に「森田範次郎商店」を創業し、石鹸の卸売りを始め、1961 年に先代社長の森田光德氏が合成洗剤の 製造 ・販売開始を開始。しかし、ひどい皮膚病に悩まされ、その原因が合成洗剤であることを知り、以後無添加石けんの製造・販売に切り替え、今に至ります。

合成洗剤の害を身をもって知り、無添加石鹸に切り替えるとはすごい人ですね。

無添加石鹸に切り替えた当時は割高だったため、売り上げが100分の1まで落ち、100人にいた従業員も5人まで減ったそうです。

しかし、その後の環境問題の深刻化、化学物質過敏症の増加などを経て、徐々に社会に浸透していったとのこと。
なかなか苦難の歴史があったのですね。

先代の森田光徳氏は合成洗剤の害についての啓蒙活動にも熱心で、本も出されています。
ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

『自然流「せっけん」読本』農文協/1991年
『環境浄化石けんー健康な身体ときれいな水をとりもどそう!』サンマーク出版/2005年
『ススメ!石けん生活』‎ 幻冬舎メディアコンサルティング/2006年

酸素系漂白剤ってどんなもの? そのメリットは?

そんな「人と環境にやさしい」会社の商品の一つが、今回使用した「シャボン玉酸素系漂白剤」

この「シャボン玉酸素系漂白剤」の成分は「過炭酸ナトリウム」という物質です。
同じ「漂白剤」といっても「次亜塩素酸ナトリウム」を成分とする「塩素系漂白剤」とは性質が大きく異なります。

【酸素系漂白剤】
・成分:過炭酸ナトリウム(液体の場合過酸化水素)、弱アルカリ性
・漂白効果:マイルド、色落ちしにくい
・におい:無臭
・注意点!:水に溶かすと酸素を発生するので、密閉容器に入れない
・ステンレスにも使える!【塩素系漂白剤】
・成分:次亜塩素酸ナトリウム、アルカリ性
・漂白効果:強い、色落ちする
・におい:ツンとした独特のにおいがある
・注意点!:酸性のものと混ぜると有毒な塩素ガスを発生する
ステンレスには使えない

酸素系漂白剤の4大メリットをまとめると、

①色物の衣類でも使える
②ツンとした独特のにおいがしない
③有毒な塩素ガスを発生しない
④ステンレスにも使える

だといえるでしょう。

ですので、下記のような方におすすめです~

・幅広い用途(色物、ステンレスボトル、排水口など)で漂白したい
・塩素系のツンとしたにおいが苦手
・危険なガスが出ないか不安

くわしくはシャボン玉石けんのYouTubeチャンネルでもご紹介されてますので、こちらもご参照ください。

漂白の仕組みは? なんで泡が出るの?(ちょっとむつかしい)

ちょっとむつかしいですが、漂白の仕組みについてみてみましょう。

まず、本文の写真でも出てきた「泡」は酸素です。
このため、無害でにおいもありません

➡なんで泡が出るのか?はまたのちほど!

今回使用した「シャボン玉石けん酸素系漂白剤」は固体で、その成分は

  過炭酸ナトリウム

という物質です。

聞きなれない名前ですね。

この「過炭酸ナトリウム」炭酸ナトリウム過酸化水素が結びついた物質で、水に溶かすと炭酸ナトリウムと過酸化水素に分かれます。

炭酸ナトリウムアルカリ性が強く、pH調整剤として食品に添加されたりするものです。

過酸化水素はその水溶液はオキシドールと呼ばれるもので、救急箱の消毒液の主成分ですし、理科の実験で名前ぐらい覚えていらっしゃる方もいるやもしれませんね。

過酸化水素が漂白作用を持っています

酸素系漂白剤でも液体のものは過酸化水素の水溶液になります。

固体の酸素系漂白剤は水が入ってないので、液体のものより軽くてコンパクトであり、コスパもよいです。また、液体の酸素系漂白剤は弱酸性ですが、個体はアルカリ性であり、こちらの方が漂白力が高くなります。

➡くわしくはコチラを参照:カガクなキッチン

 

ちょいとややこしくなっちゃいましたので、ちょっと整理しましょう。

ポイントは次の5つ。

①今回使用した「シャボン玉石けん酸素系漂白剤」の成分は「過炭酸ナトリウム」である。
②これは水に溶かすと、「炭酸ナトリウム」と「過酸化水素」になる。
「炭酸ナトリウム」は強いアルカリ性をもつ
「過酸化水素」が漂白力をもつ
⑤「過酸化水素」と「炭酸ナトリウム」の入った水溶液はより漂白力が高くなる

さて、ここまで理解できたところで、

じゃあ、その「過酸化水素」が漂白する仕組み、についてみてみましょう。

過酸化水素は水素(H)が2つと酸素(O)が2つでできた物質で、
下の図の左辺の一番左に書かれているものです。

これは不安定な物質で、汚れと反応して水になります。
この時汚れが分解されて、漂白される、ということですね。

 

こんな式見てもわからんわ!

と言われそうですが、ここでお伝えしたいポイントは3つです。

過酸化水素は不安定で、他のものと反応して水になる
②このとき他のものから水素イオンと電子を奪う
③水素イオンと電子を奪われたもの=汚れ が分解される = 漂白

でもって、この化学反応はアルカリ性の時に進みやすいので、アルカリ性の炭酸ナトリウムがあると、漂白作用が高くなる、ということですね。

ちなみに温度を上げると反応も進みやすくなるので、メーカーは30℃以上の使用を勧めているのですが、50℃以上になると反応が激しくなりすぎて、汚れの分解という用途では効果が落ちる、ということのようです。

ということで、

シャボン玉酸素系漂白剤を使うときは水の温度を30℃~50℃に調整しましょう。
ちなみに、はじめに「出てくる泡は酸素」と書きましたが、
この酸素は過酸化水素が単純に分解することで出てくるものです。
化学反応式で書くとこんな感じ。
この分解反応では先ほどの汚れの分解のような「水素イオン」も「電子」もいらないので、単純に水と酸素に変わるだけですね。
ただ、この時発生する細かい酸素の泡が汚れを引っぺがす作用があるので、この泡は「漂白作用」はないけど「洗浄効果」はあるよ、ということですね。
こむつかしいお話におつきあいいただきありがとうございます。
もっと知りたい!
というバケガクな方は ➡ コチラを参照:カガクなキッチン

使うときに注意することは?

塩素系の漂白剤に比べて危険性の低い酸素系漂白剤ですが、取り扱いの際の注意点をまとめましたので、参考にしてください。

ご使用前に品物に書かれている使用上の注意をよく確認しましょう

・30℃~50℃程度のお湯に溶かして使用する。
➡50℃以上だと十分な漂白の効果が得られない、洗濯物を痛める可能性もある
・デリケートな繊維であるシルクやウールには使えない。
・水溶液は酸素を発生するので、密閉容器に保管しない。
・ステンレス以外の金属製の容器、ボタン、バックル、漆器等には使えない。
・水溶液はアルカリ性なのでお肌お弱い方は、取り扱いの際はゴム手袋を着用。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

わが家の薪ストーブを使った雑巾の洗濯法についてご説明し、これに用いた「シャボン玉酸素系漂白剤」について、漂白の仕組みなどをご紹介いたしました。

漂白剤を入れた30℃~50℃のお湯につけおき ➡ もみ洗い ➡薪ストーブのそばで乾燥

という工程で、汚れた雑巾がおどろくほどきれいになることがおわかりいただけたかと思います。

薪ストーブを使うことで、お湯を作るにも乾燥させるにも電気がいりませんし使った酸素系漂白剤も安全性が高く、人体や環境に対して害のないものです。

一般に広く使われている合成洗剤は人体や環境に害を及ぼすものが多いです。
これを機に使う洗剤などを見直してみてはいかがでしょうか?

長文、最後までお読みいただきありがとうございます。

ではでは、今日もぼちぼちがんばってまいるといたしましょう~

南田維葉

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