どもども! こんにちは、冬ごもり非正規国民の南田維葉です。
東日本大震災で被災したのち、長野の標高1000m超の山中に移り住みました。
この記事を執筆しております2023年で山ぐらしも早12年となりました。
この2年は春から秋まで働いて、稼いだお金で食料などを買い込んで、冬の間雪山にこもるという「冬ごもり」スタイルで暮らしています。
雪山はときに零下20℃まで気温が下がりますが、安いストーブをDIYで改造して、解体現場で頂戴した廃建材を焚いて暖かく過ごしています~
さて、今回は上記の「解体現場で頂戴してきた廃建材」が薪になるまでを2回にわたって紹介していきたいと思っています。
薪ストーブと薪があれば燃料高騰の時代も安心ですね。
運動音痴で体を動かすセンスがかけらもない南田がさてはてどんな感じで薪を作っているのか?
ご覧いただいて、
と思っていただけたら幸いです。
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それではごゆっくり見ていってくださいね
解体現場で頂戴してきた廃建材って?
今年の春に、勤めていた農場の近くで築60年以上の家屋の解体がありまして、解体のお手伝いもしつつ、解体で大量に出てきた柱材、梁材などをたくさん頂戴することができました。
春の早い段階で家屋の解体作業は終わって、現場の隅に解体材を山盛りにしていただいていたので、農場の仕事が終わってから、解体材を長さ 1100mm の長さでチェーンソーで切りまして、それを自分の軽バンに 20本 ぐらいのせて持ち帰り、帰宅後、荷下ろし→積み上げ、ということを数週間やりました。
で、現在わが家の敷地の2か所にうずたかく積んである状態です~
廃建材は、特に昔の家の柱や梁は広葉樹のいいものを使っているので、ずっしりとして密度が高く、火持ちがよいですね。すでに一度乾燥されているので、ほぼそのまま燃やせます。
そしてなにより
もらわないてはありませぬ。
最大のデメリットは
ということ。昔のは特にえらい太くて長い釘が刺さってることが多いです。
ぶち当てると、一発でソーチェーンがおしゃかになるので要注意です!
いやほんとに・・・( ノД`)
裏面とか、見えないところに刺さってたりするので、切る前によく確認しましょう。
夏の間は農場の仕事で大忙しで、秋になってからは家の改修、友達のお手伝い、在宅ワークの検討などで薪を作る余裕がなかったのですけれど、春に少し作っておいた分がなくなってきたので、今回薪にすることになった次第。
通常の木から切り出した薪は水分を多く含んでいるので、ひと夏~ふた夏ぐらい乾燥させますが、廃建材なので、ほぼ乾いているだろうということで後回しになっちゃってたんですね ( ノД`) 。
それにしても、少子高齢化が進む中、日本全国で空き家が増えていると聞きます。
南田の住む村も移住した12年前は 3000人 ちょっとだった人口が今は 2500人 を割っていますね。
古い家もただ取り壊すのではなく、うまく活用できるといいですね。
薪づくり
カット作業(玉切り)のサイズ
さて、前述のように解体現場で 1100mm にカットして運んできてますので、今回はそれを3等分する作業です。
1100mmを3等分すると 約370mm といったところなのですが、なぜこの長さかというと、薪棚の奥行きが 400mm であることと、運ぶのに使っている段ボールが 400mm弱 で、この中に収めたいので 400mm より少し小さめという形になっています。
このサイズの段ボールはいつも買い物をするスーパーでたくさんもらうことができるので、ぼろくなったら新しいものをまたもらってきています。
1.5Lのペットボトル×8本 タイプがこのサイズの段ボールになります。
使っているチェーンソーは、STIHL社製「MS-170c」
もうかれこれ7年ぐらいお世話になっているチェーンソーがドイツのSTIHL社製「MS-170c」です。
STIHL社は日本ではなじみが薄いかもしれませんけれど、世界でトップシェアのメーカーです。
日本で名が知られているのは、スウェーデンのハスクバーナとかゼノア、シンダイワ、キョーリツといった国産メーカーですかね。
イマイチ知名度が高くないのは、STIHLのチェーンソーが販売代理店さんでの対面販売でしか買えないからでしょう。ホームセンターはもちろん、アマゾンなどのECサイトでも購入できません。
で、なぜに南田がそんなSTHIL社のチェーンソーを使うのに至ったかといいますと、ずばり!
もともとはゼノアの中古を知り合いから譲ってもらって使ってたのですが、スプロケット(チェーンを動かす歯車のこと)がだいぶすり減って使えなくなりまして、次を探していた時にたまたま見つけたものです。
なにしろチェーンソーというと当時のイメージでは、10万円越えが普通で(どひいっ)、安くても5万円はくだらないものでしたので、当時17800円だったと思うのですが、桁間違えてない?とか思いましたもんね。
今は円安ということもあってかだいぶお値段が上がっていますが、それでも他に比べるとだいぶ安いのではないかと思います。
そんなこんなで、
と思いながら、当時とりあえず販売店さんのところに行っていろいろ伺ったのですけれど、
ということで購入に至った、という経緯なのです~
かれこれそれから7年ぐらいになるかと思いますけれど、毎年薪を作ってますが、トラブルは全然ないですね。
たしかにパワーは低いので、切るのに時間がかかりますが、力任せに切らずに技で切るので、スキルの向上にはいいらしいですよ♪
わたしがどうこういうよりも、下記の動画で販売店さんがご説明されてますので、ご興味ある方は見てみてください~
薪をこれから作りたいという方で、安いチェーンソーをお探しの方には大変おススメです。
前述のようにECサイトやホームセンターでは買えないので、STIHLのHPでお近くの販売店さんをお探しいただければと思います。
替え刃は安いオレゴン社製でもOKです
ソーチェーンは春に使ったときに、思いっきり釘をたたいてしまったことがありまして、刃がグネグネになってしまっていたもので ( ノД`) 、今回は新しい替え刃を購入しました。
STIHLの刃は日本メーカーの刃と違って独自のものを使っています。日本のメーカーはほとんどオレゴン社製の刃が標準になっています。
ですが、STIHL社製の刃はけっこう高価でして、互換性のあるオレゴン社製のものの方がだいぶ安いです。南田は前回変えた時からオレゴン社製のものを使っています。
今のところ問題ないですね。
STIHL純正の刃とオレゴンの互換品だと、刃を研ぐときのヤスリの径が異なるので要注意です!
カットは30分ぐらいで終了
この日は2時半ごろから切り初めまして、3時頃にはカットは終わりにして、そこから50分ほどで割って、さらに薪棚までもっていって並べ終わったのが5時過ぎでして、外は真っ暗になっていました( ノД`) 。カットよりも割って、運んで、積むという作業の方がえらい時間がかかりますね。
よく考えて作業しないと、あっという間に真っ暗になっちゃうので注意です。
14:30-15:00
30分
チェーンソーによるカット作業
15:00-15:50
50分
斧による割り作業
15:50-17:10
80分
搬送→積み作業
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
わが家で廃建材を薪にする手順の前半部分、チェーンソーを使ったカット(玉切り)についてお伝えしました。
・廃建材はすでに乾燥していて、特に昔の建物の柱や梁はよい薪になる。
・解体のお手伝いなどすると無料で入手できる。
・ただし、太い釘などがあり、当てるとソーチェーンが一発でおしゃかなので要注意!
・わが家のチェーンソーはSTIHLの「MS-170c」。
・他のものより段違いに安いが、信頼性の高いロングセラー商品で薪づくりにおススメ!
・STIHL社は世界のトップシェアメーカーだが、国内では販売代理店での対面販売のみ。
・ソーチェーンは純正品は高価だが、オレゴン社の互換品が安く買える。
・ただし、ヤスリの径が異なることがあるので事前に要確認!
廃建材は釘さえ注意すればよい薪材料ですし、少子高齢化が進む中、解体もこれから増えそうなので、無料で薪材を入手したい方にはねらい目です。
解体現場では廃建材の他にもいろいろなものがでてきます。
解体業者さんは最終的に処分料を払って処理することになるので、きちんとお話すれば色々もらえることが多いです。
わが家で使っているガラス魔法瓶も解体現場で頂戴したものです~
さて、次回は玉切りした廃建材を斧で薪割りする部分についてご紹介しますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね!
ではでは今日もぼちぼちがんばってまいるといたしましょう~
南田維葉