2023年11月現在、アイスランドで大噴火の危険が迫っています。歴史的にアイスランドでの大噴火は世界的に大きな影響を及ぼしており、日本の天明の大飢饉の原因ともいわれています。今回の懸念される噴火について緊急レポート!。
11/28日に在アイスランド日本国大使館より発表がありました。
それによりますと、噴火警戒レベルが「緊急」から「警戒」に引き下げになったとのことです。
以下引用いたします。
アイスランド国民保護・危機管理局は11月23日11時を以て、警戒レベルを緊急フェーズから警戒フェーズに引き下げました。
この警戒レベルの引き下げは、あくまでグリンダビーク市街地での噴火の可能性が徐々に低くなっていることに伴うものであって、レイキャネス半島内におけるその他地点からの噴火可能性までもが低下している訳ではありません。現時点の情報ではグリンダビークから直線距離にして約3kmほど離れたハガフェットゥル、シーリンガルフェットゥル付近から噴火する可能性が指摘されています。
依然として街の近くでの噴火の可能性はあるようなのでまだまだ要注意ですね。被害が大きくならないことを願うばかりです。
ども、冬ごもり非正規国民の南田維葉です。
皆様ご存じの通り、アイスランドで大噴火の危険が指摘されています。アイスランドは中央海嶺の真上に位置する火山島の国で、日本と同じく、火山の多い国です。2010年のエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火では、大量の火山灰を放出し、ヨーロッパの広範囲に航空障害を引き起こしました。
1783年のラキ火山の噴火では北半球全体が寒冷化、全世界で600万人が犠牲になったとのこと。日本の天明の大飢饉もこの影響だと考えられています。
また、これによって起こった食糧危機がフランス革命の遠因になったともされており、アイスランドの噴火は、世界的に影響が大きいことなんですね。
このようにアイスランドでの噴火は日本への影響も考えられることですし、日本国内も富士山をはじめ、近いうちに噴火による被害が想定される火山が多くあります。
明日は我が身。
自分事としてとらえて、対策を考える機会にしていただけたら幸いです。
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それではごゆっくり見ていってください~
アイスランド噴火緊迫!
2023年11月現在の現状
現在噴火の危険性が高まっているのはアイスランド西南部のレイキャネス半島にある「ファグラダルスフィヤル火山」です。
現状については、下記の2つの動画がわかりやすいです。
まずこちらを視聴されると概要がわかると思います。
この2つの動画をまとめると、現状は下記のような感じかと思います。
噴火が切迫していることがおわかりいただけるかと思います。
・この火山は 800年 の静穏期を経て、2021年、2022年に噴火。今年も7~8月に噴火。
・ここまでの噴火では町から離れたところの噴火で、被害は少なかった。
・10月から11月にかけて2万回の火山性地震が起き、地割れも発生。
・今回は観光地や街のすぐそば、場合によっては街の直下での噴火も懸念。
・今回上昇しているマグマはこれまでより大きいと推定。
・マグマが海面下で上昇した場合、大規模な水蒸気爆発を起こし、大噴火となる危険がある。
・緊急避難命令が出され、住民が避難。
・今後1月以内に大噴火の恐れあり。
さらに、NATIONAL GEOGRAPHICの2023年11月17日の報道によると、
過去2年の間にレイキャネス半島で起こった一連の噴火は、火山活動が新たな時代に入ったことを意味すると、広く考えられている。その前にこの地域で大きな噴火活動があったのは、1210~1240年のことだ。その30年の間にいくつもの亀裂が散発的に開き、溶岩が流出した。この時期は、「レイキャネス・ファイヤー」と呼ばれている。
だそうです。
もしまた同じようなことが起こるとすると、この地域では今後数十年にわたり火山が頻繁に噴火することになります。
住民の皆さんの避難も長期化を余儀なくされることになります。
かなり厳しい現状ですね (´;︵;`)。
被害が小さくて済むことを祈るばかりです。
今後の動きにも要注目です。
2010年 エイヤフィヤトラヨークトラ火山の噴火被害
今回の噴火の報道でもよく引き合いに出されているのが、2010年に起きたエイヤフィヤトラヨークトラ火山の噴火です。この際には氷河の下で火山が噴火、巨大な火山灰の柱が長期にわたって発生した結果、西ヨーロッパから北ヨーロッパに至る広範囲にわたり航空障害が発生しました。
「エイヤフィヤトラヨークトラ」とは、
なのだそうで、氷河の下の火山のため、過去には 氷河湖決壊洪水 を引き起こしたこともあるそうです。
*Wikipedia参照
「魔女の山」カトラ火山噴火の懸念も指摘
上記のエイヤフィラトラヨークトラ火山のすぐそばにあるのが、アイスランドでも最も危険な火山とされ、魔女の名を冠する「カトラ火山」です。
Wikipediaによれば、エイヤフィルトラヨークトラ氷河よりも大きなミールダスヨークトラ氷河の下にあり、アイスランドでもっとも危険といわれる火山だといいます。文献の残る930年から40年から80年おきに計16回噴火しています。すごい数ですね。
エイヤフィルトラヨークトラ火山の噴火ののちカトラ火山が噴火することが多く、Wikipediaによれば、アイスランドの大統領は下記のように述べたそうな。
オラフル・ラグナル・グリムソン大統領は2010年のテレビ演説で「カトラ火山が爆発したらこれまでの混乱はほんのリハーサルだったと思うでしょう。各国は警戒する必要があります」と述べた[13]。
いやはやおそろしい。
身の毛のよだつ話とはこのことです。
ただ、前回のカトラ火山の大規模噴火が1918年で、40~80年周期で噴火。エイヤフィルトラヨークトラ火山の噴火が2010年て。
一応、2011年に小規模噴火が起きたということだから、それで終了ならよいのだけれど、さてどうなのでしょう?
1783-84年のラキ火山噴火は世界的災害に
さて、2010年のエイヤフィルトラヨークトラ火山の噴火はヨーロッパを中心に大規模な航空障害をもたらしましたが、もっと広範囲に被害をもたらしたのが、1783ねんから1784年に起きたラキ火山の噴火です。この際には近くのグリムスヴォトン火山も同時に噴火しました。
この際の被害は下記のようなものでした。
・アイスランド国民の21%が犠牲に
・1991年のピナトゥボ火山に匹敵する二酸化硫黄を噴出 ➡ 北半球を寒冷化
・全世界でこの影響での犠牲者600万人と推定
・世界の広範囲で食料危機をもたらし、フランス革命の遠因になったともいわれる。
・日本の天命の大飢饉もこれが原因とされる。
日本も火山国です
アイスランドは大西洋を分断する中央海嶺の上に位置しています。
*地図画像はアイスランド観光文化研究所より
今回噴火が切迫しているレイキャネス半島や2010年に噴火したエイヤフィヤトラヨークトラ火山は、まさにこの上にあるんですね。
故に火山国であるわけですが、日本もま「世界の活火山の1割」がある火山国です。
内閣府の資料によれば、日本の活火山は111あり、うち50が、24時間監視の対象となっています。ものすごい数ですね!
下の図のように、日本全国火山だらけです。
特に富士山は2011年の東日本大震災の後に一時活動が活発化し、噴火するのでは?と危惧されたこともありました。
今後起こる南海トラフ大地震に誘発されて噴火する可能性も指摘されていますし、一度噴火すると首都圏に甚大な被害も予想されています。
明日は我が身と考えて、備えていく必要がありますね。
まとめ
さて、現在街の近くでの噴火が切迫しているアイスランドの状況をまとめた上で、過去の噴火、そして日本の活火山についても少しご紹介いたしました。
・噴火の可能性が指摘されているのはレイキャネス半島にあるファグラダルスフィヤル火山。
・10月から11月にかけて2万回の火山性地震が起き、地割れも発生。
・今回は観光地や町のすぐそば、場合によっては町の直下での噴火も懸念。
・緊急避難命令が出され、住民が避難。
・今後1月以内に大噴火の恐れあり。
過去には下記のような広範囲に被害をもたらす噴火がありました。
1973年のラキ火山の噴火 ➡ 地球を寒冷化させ、世界で600万人犠牲に。日本でも飢饉発生
アイスランドと同じく、日本もまた有数の火山国です。
明日は我が身 ととらえていただいて、備えを見直す機会にしていただければ幸いです。
長文最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではでは今日もぼちぼちがんばってまいるといたしましょう~
南田維葉